交通都市整備

[1] 公共交通機関の利用促進


 鉄道の運賃は、クルマでの移動コストに比べるとあまりにも高すぎる。現在進行している複々線化、立体交差化、延伸、相互乗り入れなどが終わったら、是非、運賃を見直して頂きたいものだ。初乗り料金を廃止して、距離に比例した体系に変えれば、鉄道での短距離移動も増えるだろう。

 バスもひどい。高齢者優遇からもたらされる高すぎる運賃。時間にルーズ。渋滞と公害の源。私は突然の雨で傘を持ってない時しか乗らないことにしている。ビニール傘よりは安いですから(笑)それでも免許や交通手段を持たない人口も多いから、運転手による論理で一方的にバスを排除しようとするのは公平ではない。

 バスに代わって『モノレール』や『スカイレール』を建設すれば、立体交差によって交通の安全と円滑を同時に高められるし、静寂性や自動運転を生かした24時間運転も可能だ。

 市電を復活させようというアイデアもあるが、都市には不向きである。道路上にレールを引いてしまうと歩行者が捻挫したり車椅子が脱輪する危険が増える。また、労朽化が進む地下鉄の地上工事ができなくなってしまうからだ。

 また、複雑すぎる公共交通機関のネットワークをうまく利用できるよう、携帯電話等の相互通信機能を使って、現在地から目的地までの行程・時間・運賃、そして最寄りの駅までのルートを 教えてくれる情報配信サービスも充実してきた。

 
[2] マイカーの小型化と駐輪ゾーン


 二輪免許の改正とマイクロカー規格の創設で、都市に流入するマイカーの小型化を促進する。マイカーによる路上駐車が減らないのなら、発想を転換して、二輪車やマイクロカーのようにサイズの小さいものに限って路上駐車できるようにする位の柔軟性は必要だと思う。

 具体的には、片側3車線以上の道路の左車線の一つを潰して、その左半分を自転車道として整備し、右半分を無料(格安)駐輪ゾーンとする。その駐輪ゾーンはマイクロカー(幅1.3m)がなんとかハミ出ないように駐車できる幅を持たせ、そこから少しでもハミ出ているものは何であれ即時に強制移動する。

[3] 歩道の整備


 バリアフリー化として歩道にある段差をなくして、歩道・自転車道・車道の全てをフラットにする。これは車椅子の通行のためだけでなく、降雪時の転倒防止のためでもある。歩行者保護のためにあった段差は、歩道と自転車道、自転車道と駐輪ゾーンの境界である縁石だけに設ける。

 そして、歩行者が道路を横断しないように設けていた柵は、駐輪車両がバリケードとしてその役目を果たす、というよりも、駐輪ゾーンから直接歩道に降車できた方が安全なので、柵が邪魔なのだ。現況の路上駐車は単にクルマが邪魔なだけでなく、ドライバーが車道を歩くから危険なのだ。

 それと、いい加減に新しい道路ばかり作るのやめた方がいいかと。日本の国土全てを道路にするつもり?田舎道を走っていていつも思う。地形に合わせて作った魅力的なワインディングロードを全て高架式の直線道路に作り変える?単調な直線道路では自分で走っても、乗客として風景を眺めるにも全然楽しめない。平均速度を上げるだけの道路を作っても事故は減らない。既存の道路を作り変えるカネがあるなら、歩行者と自転車が安心して交通できるような歩道・自転車道を整備するべき。そして動物が安心して横断できるようなトンネルも作って欲しいね。そのことが結果的に交通の安全性・円滑性を高めると思う。


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